『村上春樹で出会うこころ』（朝日新聞出版）発売のお知らせ

河合俊雄代表理事による『村上春樹で出会うこころ』が朝日新聞出版より発売されました。

これは、主に短編集『一人称単数』における「出会い」のモチーフに焦点を当てて、個々の物語を解釈していったものです。村上春樹の短編では不思議なことが起こることが多いですが、それは必然と意味をなしていると考えられます。心理療法において同じように意外な内容の夢を扱う経験を踏まえて、著者は個々の短編を夢のように読み解いています。
「デタッチメント」と言われるように、初期の村上春樹においては、別れやすれ違いが中心になりますが、近作の『一人称単数』では出会いが見事に実現している様子が明らかにされています。それを可能にしている、出会いにおいて共有されるもの、偶然性などが解き明かされます。

ぜひお手にとってご覧ください。

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