2024.11.25
台湾分析心理学協会(TSAP)年次大会「The Evolution of Eastern Consciousness:The Development of Jungian Psychology in Asia」講演報告
台湾分析心理学協会(TSAP)年次大会「The Evolution of Eastern Consciousness:The Development of Jungian Psychology in Asia」講演報告について
2024年11月23-24日に開催された台湾分析心理学協会(TSAP)年次大会「The Evolution of Eastern Consciousness:The Development of Jungian Psychology in Asia」(会場:實踐大學台北校區 Shih Chien University Taipei Campus)におきまして、23日は田中康裕理事が「On Giegercih's 'psychological' differential diagnosis」という演題で、ユング派分析家ギーゲリッヒがどのように心理学的な見立てを区別しているか、それを日本での心理療法に応用するとどのようになるのかを講演し、引き続いて河合俊雄代表理事とディスカッションを行いました。
翌24日は、河合俊雄代表理事が「The Development of Hayao Kawai's Analytical Psychology and Its Implications for the Future of East Asia」という演題で、河合隼雄によるユング心理学ついて講演しました。西洋文化と科学に傾倒していた河合隼雄が、日本文化に根ざした心理学と心理療法の必要性に目覚め、それを日本の昔話や神話の分析を通して明らかにしていき、さらには仏教にその理論的背景を求めていったことを話しました。
会場にはユング派だけでなく多くの専門家が参加し、日本からのオンライン参加者を合わせた約200名以上の皆様が熱心に対談に聴き入り、多くの質問がなされました。
主催:台湾分析心理学協会(TSAP)